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デカ盛り

夢 20120530 by ゆうき

深い深い森の奥、
日の光の殆ど当たらぬ場所に建つ古城。

全ての窓が塗り籠められ、
ひっそりと朽ち果てていくだけの様に思える。

そんな古城の一室。
薄暗く澱んだ空気の中、炬燵を囲む四人の老人。
その顔は誰も青白く不健康そうだ。

老人A『…腹へったのう~』
老人B『まぁ、仕方ないじゃろ』
老人C『罠に大きな獲物かからないかのう』
老人D『最近鹿も減ったからな』
老人C『鹿もええが、山羊の血飲みたいもんじゃ~』
老人A『山羊ええのう、1番近いからのう』
老人B『これ!家畜はダメじゃ、飼ってる人間に迷惑がかかる』
老人A『…1番美味しいんだがのう』
老人B『人間に迷惑かけちゃいかん。わし等ひっそり生きていかにゃ』
老人C『わかっとる!だからすきっ腹抱えて愚痴っとる』
老人A『あ~それにしても、腹へったのう~』

と、そこへ狩りから帰ったらしい若者たちが…

若者A『今帰りました』
老人A『大物、とれたかのう?』
若者A『ダメですね。兎と鳥が数羽だけ。今から分けますね』

すると、どこから現れたのか
ぞろぞろと十数人集まってくる。
年は雑多だが、皆一様に色白で血色が悪い。
中には咳をしたり、腰を痛めている者もいて
あまり体調は良くなさそうだ。

若者A『えっと、この間肉だけだった人が優先です。あ、Cさんは先にどうぞ』
老人C『いやいや、わしはいつも優先して回して貰っとる。
    今日は獲物も少ないし、肉が余ったら少し貰えれば、ええ。』
若者A『え?でもCさん、死肉だとお腹壊すんでしょう?』
老人C『いつも優先じゃ他のもんに悪い。大丈夫、死ぬ訳じゃねえ(笑)』
若者A『じゃ、悪いけどそうさせて貰って、まずは狩りにいった俺達が貰きますよ。
    終わったら前回肉だけだった人優先でね!』

そういうと若者Aは兎に噛み付いて血を吸い出した。
数人の若者が同じように鳥に噛み付く。
何口か呑むと並んでいた次に手渡す。

数人目で『もう血が無いようだ、悪いね』
次に手渡された男は黙って受け取ると
ポケットからナイフを取り出し器用に捌きだした。
捌いた肉を残りの人達で分けると、
くちゃくちゃと噛みだした。

老人C『ううっ、やっぱり駄目じゃ…とっ、トイレ、トイレ!』

森の奥に住む数十人の男女。
彼らは人間を襲わずにひっそり生きる
お人よしな吸血鬼達だった。

「ねぇねぇなをさん、こんな夢をみた」

by ゆうき


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No title

映画の「アイアム・レジェンド」で、暗がりで何か食べている顔色の悪い人(…のなれの果て)達を思い浮かべました~(^_^;)
こんなお人よしな吸血鬼、ついつい同情しちゃいますが、生血をあげるわけにはいきませんね(-_-;)
でも、ひょっとしたら世界の片隅にでも、本当にひっそりと細々と生き残っているのかも…
やっぱりゆうきさんの夢の世界、好きです♪

No title

ゆうきさんの夢シリーズ好き♪

きゃははは、
ゆうきさんの夢って面白いよねー
この前は、いかりや長介になってたでしょ!(笑)
今回の続きが知りたいので、また、続きの夢見てねー
プロフィール

アトリエえん

Author:アトリエえん
「東京のふるさと」高尾山の北麓で猫3匹とくらす夫婦です。大盛グルメに目のない夫「なをさん」&本と猫とゲーム大好きな妻「ゆうき」。よく夫婦漫才といわれます。百貨店や大型書店などでのアート関係イベントの企画を生業にしています。

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